2025年7月11日

MCP機能でClaude・ChatGPT・Geminiと連携する方法

Model Context Protocol(MCP)を使って、お気に入りのAIツールとTender Scopeを連携させる設定方法を説明します。

Pro プラン以上で利用可能

MCP機能を使用するには、プランのアップグレードが必要です。

MCP(Model Context Protocol)とは

MCPは、AI モデルが外部のデータソースやツールに安全にアクセスできるようにするオープンな標準プロトコルです。Tender ScopeのMCP機能を使うことで、Claude、ChatGPT、Geminiなどのお気に入りのAIツールから直接、案件情報の検索や分析を行うことができます。

🤖

Claude

Anthropic の Claude と連携

🧠

ChatGPT

OpenAI の ChatGPT と連携

💎

Gemini

Google の Gemini と連携

利用可能な機能

MCP経由で以下の機能をAIツールから直接利用できます。2025年7月のアップデートで、実際の落札実績データを活用した高度な分析機能が大幅に強化されました:

新機能:実データ分析

• 政府調達ポータルの落札実績データを活用

• 6つの高度競合分析ツールをMCP経由で利用可能

• HHI指数、実際の受注価格分析などの高度機能

機能説明使用例
案件検索キーワード、カテゴリ、地域での案件検索"システム開発の案件を東京都で検索"
AI分析案件の受注確率スコアリングと分析"案件ID123のAI分析結果を教えて"
ダッシュボード情報統計情報とトレンドデータの取得"過去30日の案件動向を教えて"
競合分析(新機能)実際の落札実績データに基づく6つの専門分析"システム開発分野の実データ競合分析を実行"
提案書生成AI による提案書のドラフト作成"案件ID456の提案書を作成"
XAI分析(新機能)競合実データを含む詳細なAI判定理由説明"案件789のXAI分析で競合要因も説明"
高度フィルタリング落札実績パターンに基づくスマート検索"成功率高い企業の受注パターンで検索"

設定方法

1. APIキーの取得

まず、Tender ScopeからAPIキーを取得します:

アカウント設定
API設定
キー生成
MCP設定
  1. アカウント設定へ移動
    ダッシュボードから「設定」→「API設定」に移動します。
  2. 新しいAPIキーを生成
    「新しいAPIキーを作成」ボタンをクリックし、用途を「MCP連携」として設定します。
  3. キーを安全に保存
    生成されたAPIキーは一度しか表示されないため、安全な場所に保存してください。
API Key: ts_sk_1234567890abcdef...
安全に保存してください!

2. Claude での設定

Claude(claude.ai)でMCPサーバーを設定します:

📋 Claude MCP設定手順(詳細)
2つの方法: Claude Desktopアプリ(MCP本格連携)または通常のClaude.ai(HTTP API経由)のどちらでも利用可能です。

設定ファイルの編集

Claude Desktop の設定ファイルに以下の内容を追加します:

{
  "mcpServers": {
    "tender-scope": {
      "command": "python",
      "args": [
        "/path/to/tender_scope_mcp.py"
      ],
      "env": {
        "TENDER_SCOPE_API_BASE_URL": "http://localhost:8000",
        "TENDER_SCOPE_API_KEY": "ts_sk_your-api-key",
        "TENDER_SCOPE_TENANT_ID": "your-tenant-id",
        "TENDER_SCOPE_USER_ID": "your-user-id"
      }
    }
  }
}

3. ChatGPT での設定

💬 ChatGPT カスタムGPT作成手順

ChatGPT Plus または Pro プランが必要です。

カスタムGPTの作成

  1. ChatGPT で「Create a GPT」を選択
  2. GPT名を「Tender Scope Assistant」に設定
  3. 以下の説明を追加:
    日本の官公庁入札情報を検索・分析するアシスタント。
    Tender Scope API を使用して案件情報を取得し、
    AI分析と提案書作成をサポートします。
  4. API設定でTender Scope のエンドポイントを追加

4. Gemini での設定

💎 Gemini Extensions 設定手順

Google AI Studio での Extensions 設定が必要です。

Extension の追加

  1. Google AI Studio にアクセス
  2. 「Extensions」タブを選択
  3. 「Add Custom Extension」をクリック
  4. Tender Scope API の詳細を設定
現在 Gemini Extensions は限定的なプレビューです。詳細は Google AI Studio をご確認ください。

使用例

Claude での使用例

👤
東京都のシステム開発案件で、予算1000万円以上のものを検索して、競合分析も含めて教えてください
🤖
Tender Scopeで検索しました。条件に合う案件が5件見つかりました:

1. 「行政システム基盤改修業務」(AIスコア: 87点)
- 予算: 1,500万円 ・ 発注者: 東京都港区 ・ 締切: 8/15
- 競合分析: 主要競合3社、市場シェア18.5%

2. 「電子申請システム構築」(AIスコア: 72点)
- 予算: 2,200万円 ・ 発注者: 東京都新宿区 ・ 締切: 8/20
- 競合分析: 競合密度中程度、平均落札価格2,100万円

「行政システム基盤改修業務」の詳細分析結果:
- 実際の落札価格データでは1,450万円が中央値
- 過去3年で同種案件の受注実績のある企業は7社
- 新XAI分析では技術適合性が最大の勝因と予測

競合分析レポートを作成しますか?

ChatGPT での使用例

ユーザー: 競合分析レポートを作成したいので、IT分野の市場動向データを取得してください

ChatGPT: Tender Scopeから IT分野の実際の落札実績データを取得しました。過去6ヶ月の実データ分析結果:

  • 実落札数: 312件(政府調達ポータル実績)
  • 平均落札額: 1,240万円(実際の落札価格)
  • 上位落札企業: D社(24.8%), E社(19.2%), F社(16.1%)
  • HHI指数: 0.185(中程度競争市場)
  • 成長分野: ゼロトラスト(+52%), DX支援(+43%)
  • 価格傾向: 中央値から2.3%低下トレンド

実データに基づく詳細な競合分析レポートを作成しますか?6つの専門分析ツールを使用して、競合ランキング、価格分析、受注パターンなどを含めた包括的な分析が可能です。

トラブルシューティング

Q: MCPサーバーに接続できません
  • APIキーとテナントIDが正しく設定されているか確認
  • ネットワーク接続とファイアウォール設定を確認
  • 設定ファイルの JSON 形式とパスを確認
  • MCPサーバーのログを確認(Pythonスクリプトのエラーをチェック)
  • Claude Desktop を再起動してみてください
Q: 検索結果が表示されません
  • 検索条件を確認してください(カテゴリ、地域、キーワード)
  • APIキーの権限とテナントIDの設定を確認
  • プランが新機能(競合分析等)をサポートしているか確認
  • エラーメッセージがある場合は、MCPサーバーのログを確認
  • サポートにお問い合わせの際はエラーログも併せてください
Q: レスポンスが遅いです
  • 検索条件を絞り込んで結果件数を制限してください
  • ネットワーク状況を確認してください
  • 同時実行している他の処理を確認してください
  • 時間を置いて再度実行してみてください

セキュリティとプライバシー

セキュリティ上の注意

• APIキーは他人と共有しないでください

• 定期的にAPIキーを更新することを推奨します

• 機密情報を含む案件の検索は注意深く行ってください

新機能の実装状況

2025年7月アップデート完了

以下の新機能がMCP経由で利用可能になりました。

✅ 実装済み

  • • 6つの高度競合分析ツール
  • • 落札実績データ分析
  • • HHI指数・市場集中度分析
  • • XAI競合要因分析
  • • スマートフィルタリング

🚀 今後の予定

  • • リアルタイム通知連携
  • • 音声インターフェース対応
  • • バッチ処理機能
  • • カスタムツール拡張

今後の展開

MCP機能は継続的に拡張予定です:

7月 2025
実データ競合分析実装完了 ✅


Q3 2025
リアルタイム通知対応
Q4 2025
音声インターフェース対応
MCP連携で、AI を活用した効率的な入札活動を始めましょう!